MURAKAMI LAB 東京大学大学院 工学系研究科
レジリエンス工学研究センター 村上健太研究室

ABOUT

原子力システムにおける物質挙動と人・組織との相互作用のモデリングと、原子力安全向上に資する材料の開発を研究テーマに掲げています。

テーマ1:社会インフラは、ライフサイクルを通じて保全し、性能向上を図ることが重要です。
厳しい安全規制の存在や、炉心近傍で使用される物質が放射線によって劣化することも考慮しつつ、数十年相当の劣化と事故等の重畳を実験室レベルで再現し、プラントの性能や安全性を評価する一連の仕組みを設計します。
その過程で、特殊なハードウェアを含む複雑システムのマネジメントに必要なスキルを身に着けます。
このテーマには規制制度や安全文化等の(いわゆる文系的な)アプローチから取り組むことも可能です。

テーマ2:革新的な製品の基盤になるのは革新的な材料・素材です。
耐震性能の高い(又は可搬型の)原子力プラントを創るため、軽量で照射劣化しない材料の開発を進めています。
わずかに組成が違う多品種の合金を微量ずつ同一基板上に試作し、微小試験技術を使って系統的に測定することで、効率的にデータ駆動型の合金設計を目指します。
このテーマには、手を動かす実験、又は計算科学的なアプローチのいずれからも参加できます。

原子力はアカデミアにおける深い研究と実社会の幅広い課題とが密接にリンクすることから20代の”修業”期間に最適な産業分野です。
我々の研究室では、産・官・国研等と密接に連携し、博士課程に進学する学生をサポートします(修士過程だけでは真の研究的思考法を実践する機会が少ないので)。
博士号取得後にスタートアップや国際機関で活躍している先輩も多くいます。


メンバー

member

村上 健太Kenta MURAKAMI
  • 東京大学 大学院工学系研究科 レジリエンス工学研究センター 准教授
    • 大学院工学系研究科 原子力国際専攻
    • 工学部 システム創成学科システムデザイン&マネジメント(B)コース

    • 経歴や研究業績は Researchmap をご覧ください

共同研究者

関村 直⼈Naoto SEKIMURA
  • 東京⼤学 副学⻑
    • ⼤学院⼯学系研究科 原⼦⼒国際専攻 教授
    • ⼯学部システム創成学科システムデザイン&マネジメント(B)コース
  • ⽇本学術会議 連携会員
  • 原⼦⼒規制委員会 原⼦炉安全専⾨審査会会⻑
    など
勝山 仁哉Jinya KATSUYAMA
  • 東京大学 大学院工学系研究科 原子力国際専攻 特任准教授
    • 日本原子力研究開発機構 経営企画部
    • 兼 安全研究‧防災支援部門
中⼭ 真⼀Shinichi NAKAYAMA
  • 東京大学 大学院工学系研究科 原子力国際専攻 特任教授
  • 日本原子力研究開発機構 福島研究開発部門 副部門長
  • 兼 安全研究‧防災支援部門 リスク情報活用推進室
更田 豊志Toyoshi Fuketa
  • 東京大学 大学院工学系研究科 原子力国際専攻 上席研究員(教授相当)
    • 原子力規制委員会 原子力規制庁 原子力規制委員会参事
⾼⽥ 毅⼠Tsuyoshi TAKADA
  • 東京⼤学 ⼤学院⼯学系研究科 原⼦⼒国際専攻上席研究員(教授相当)
  • ⽇本原⼦⼒研究開発機構 安全研究‧防災⽀援部⾨ リスク情報活⽤推進室 室⻑
⽷井 達哉Tatsuya ITOI
  • 東京⼤学 ⼤学院⼯学系研究科 建築学専攻准教授
西山 裕孝Yutaka Nishiyama
  • 日本原子力研究開発機構 安全研究・防災支援部門 副部門長 安全研究センター長